今年に入ってから、仕事の密度がさらに高まっています。
案件数、検討テーマ、意思決定のスピード。
どれも一段階ギアが上がった感覚があります。
忙しいこと自体はありがたいことです。
一方で、忙しさが増すほど、自分の状態がそのまま仕事の質に出ることも強く感じています。
余裕がなくなると、
判断が粗くなる。
言葉が強くなる。
思考がまとまりにくくなる。
そして、ついイライラしやすくなる。
これは経営やマネジメントに関わる立場として、
最も気をつけなければならない状態です。
だからこそ最近、意識していることがあります。
まず一つ目は、感情が先に出ないようにすることです。
アンガーマネジメントの「6秒ルール」は、ここ数年ずっと続けている習慣です。
ただ、これを意識していても、どうしても対処しきれない時があります。
振り返ると、そういう時はたいてい、睡眠やリフレッシュが不足している時です。
そこで今年は特に、睡眠の質を仕事の一部として管理するようにしています。
スマートウォッチのアプリで状態を確認しながら、
入浴の時間、室温、寝具、就寝前の過ごし方、朝の食事など、行動との関係を見ながら整えています。
忙しく、どうしても睡眠時間が短くなる日もあります。それでも「時間」ではなく「質」を上げることを意識しています。
朝のスタートも固定しています。
土日も含めて同じ時間に起き、朝日を浴び、
同じ流れで朝食をつくり、最後にコーヒーを飲む。
このルーティンが整うと、感情の振れ幅が小さくなります。
さらに、週に1〜2回はジムで汗をかくようにしています。体調管理だけでなく、精神的なリセットにも大きく効いています。
冬であればスキーに出かけ、真っ白で静かな環境の中で外界から少し離れる時間も持ちます。
滑り、考え、整え、美味しいものを食べる。
頻繁にはできませんが、大切なリフレッシュです。
感情コントロールは精神論ではなく、
生活と行動の設計の問題でもあると感じています。
もう一つ取り組んでいるのが、
日常の判断回数そのものを減らす工夫です。
人は一日の中で、想像以上に多くの小さな判断をしています。そこで、先々月ご紹介のオフィスや自宅のハウスオートメーションを進め、自動化できるものはできるだけスイッチボットに任せています。
判断しなくてよいことを減らすだけで、脳の余力を重要な判断と創造的な思考に回すことができます。
忙しさへの対処は、気合ではなく、設計で軽くできる部分があると実感しています。
忙しさが増してくると、思考の崩れ方にもパターンがあります。
焦りが出ると、論点が散らかり、人の話を早合点し、全体より目先だけを見て判断しそうになる。
これを自分の中で危険サインとして認識しています。
だからこそ、忙しい時ほど頭の中だけで考えない。
紙に書く。
ホワイトボードに出す。
図にする。
私のデスクの横には大きなホワイトボードを2枚設置し、白紙のA4用紙も常にすぐ手に取れるようにしています。
思考はやり方だけでなく、環境で支えることができます。
さらに、できるだけ誰かに一度話します。
説明しようとすると、自分の理解の曖昧さや飛躍が見えてきます。
言語化と対話は、そのまま思考整理になります。
そして最後に、改めて感じているのが、
仕事は自分だけでは成立しないということです。
歴史から学ぶことも多く、
特に徳川家康の姿勢には大きな示唆を受けました。
自分は特別優秀ではないと認識し続けること。
だからこそ、周囲の力を最大限に活かすこと。
忙しくなると余裕を失いがちですが、
苛立ちや焦りを感じた時ほど、自分を白紙に戻す。
メンバーの意見や指摘を受け取れる状態に整える。
話しかけやすい空気をつくる。
そして日々、自分がメンバーにイライラしてきたら、
意識して自分に問いかけています。
「もし、このメンバーがいなかったら、どうなるか?」
この問いが、正気に戻し、姿勢を正してくれます。
ここまで意識していることを書いてきましたが、
実際には、いつも全部ができているわけではありません。
日々、自分との戦いです。
メンバーから指摘されることもあります。
そんな時は、まず笑って受け止める。
自分に非があれば、素直に謝る。
まだまだ、完璧ではありませんが、
整え続けること、トライし続けること、
そして笑顔でいること。
メンバーに支えられ、時には叱られながら、
それでも前に進めていることに感謝しています。
今月も、一つひとつ丁寧に取り組んでいきます。

