
先日、出張で仙台を訪れました。
この地は、私にとってただの訪問先ではありません。人生のターニングポイント
いや、”原点”とも呼べる場所です。
私はかつて、前職の東日本大震災の支援活動の命を受け、仙台で約半年間、あるプロジェクトに関わりました。
その活動の中で、私は震災で被災した仙台事業所の社員の方々に向けた人財育成の講師を務めました。
テーマは「もう一度、仕事と人生を前向きにとらえなおす」。参加者は約40名。被災という大きな痛みを抱えながらも、皆さんが少しずつ表情を変え、希望を取り戻していく様子は、今でも鮮明に心に焼き付いています。

プロジェクトの最終日、報告会&慰労会の会場だった場所。あの日、この場所では、涙あり、笑顔ありの時間となりました。
「もう一度、働くことが楽しみになった」「この経験が、これからの人生の糧になる」
見違えた姿とともに、そんな言葉を参加者の方々から頂いた時、私は深く確信しました。
”人が輝く瞬間”に立ち会えることこそが、自分の使命であり喜びだと。
その瞬間が、私が会社を立ち上げる決意をしたきっかけでした。
「社員が輝く会社づくりをサポートしたい」
この想いが、今の私の事業の出発点になっています。

そして今回、約14年の時を経て、再びこの地を訪れました。
当時の参加者のひとりと再会し、語り合い、乾杯を交わすことができました。
彼は今でも私のことを「兄貴」や「師匠」と呼んでくれています。
彼がこんな言葉をくれました。
「北川さんのおかげで、人生を前向きにスタートし直せた。あの時、本当に救われたと思った。あんなふうに輝いている北川さんを見て、自分もああなりたいと思ったんです。」
最高にうれしい言葉でした。
誰かの人生の節目に少しでもかかわれること。
そして、長い年月を経ても、ついこの間のように、心と心がつながっていると感じられること。
その尊さを、改めてかみしめる時間となりました。

このブログを読んでくださっている皆さまに、改めてお伝えしたいと思います。
私はこれからも、”人が輝く瞬間”を一緒に創る仕事をしていきます。
そして、どんな変化の時代であっても、信頼と人間らしさを大切に、仕事を続けていきたい。
そんな想いを、新たに胸に刻んだ仙台の旅でした。
最後に
写真は後日彼が贈ってくれた私の大好物の牛タン。
今まで食べた牛タンで一番おいしかった。