商品企画・マーケティングの秘訣 今さら聞けない専門用語VOL.2

 皆様、こんにちはトゥモローブレイン北川です。

今週のお役立ちブログは先週に続く「商品企画・マーケティングの秘訣 今さら聞けない専門用語」VOL,2です。

 

 今回は「マーケティング」、更に掘下げて「商品開発マーケティング」の言葉の意味を解説。

 

 皆様は「マーケティング」って何? と聞かれたらどう答えますか?

「市場調査」のこと、または「営業販売」のこと・・・ 

 と答えてませんか? 

 

 その回答は正解のようで正解でないんです。

「マーケティング」の本質的な意味・定義が不明瞭であったり、誤解されている方が多いんです。

今回はその誤解を解いて皆さんが明確に答えられる様に解説致します。

 

☑ 誤解1.正確に「市場調査」「営業販売」とはマーケティングという企業活動の一部の活動を指します。マーケティングの本質は「売れる仕組みを事前につくること」として売れる為の企業活動全体が対象です。活動対象は「市場調査も企画も開発も生産も販売もアフターサービス」の企業活動全体を捉えています。本質は市場や消費者の市場調査~消費者が購入し満足しリピートして頂けるまでの全ての活動が対象であり、その全活動を商品開発の前に入口~出口まで1本の線でつなげて出口が見える状態(仕組み)をつくり活動を推進していくことです。

 

☑ 誤解2.マーケティング概念のもう一つの本質は「商品・サービスの開発の考え方の方向性」です。

  本質は自分達が出口の見えない真暗なトンネルを走る「つくってから売り方を考える」のではなく、出口の見えるトンネルを効率的に安心して走る「つくる前から売り方も考える」こと。

 

 顧客のニーズを捉えた商品を開発し、どうやってお客様に知って頂き、どうやって届けて、どうやって感動・満足して頂き、どうやって再購入して頂けるかを考えること。つくる前からその全体戦略や戦術、その展開ストーリーを策定し準備することを仕組みと言っています。

 

<フェイスブック・ツイッターからの続き>

 

 以上をふまえてから読むと少しは分り易い著名なマーケティングの権威や当協会『商品開発学』の著書にあるマーケティング定義は以下の通り。少しレベルが上がりますが前項をお読みの方は理解し易いと思います。

 

・『商品開発学』より 「『顧客が真に求める商品・サービスをつくり、届ける活動』全体を表す概念であり、市場創造のための一連の総合的活動である。」

 

・フィリップコトラー 「ニーズとウォンツを満たすための交換プロセスによる人間活動」

 

・ピータードラッカー 「販売を不要にすること」

 

・全米マーケティング協会「個人や組織の目標を満足させる交換を創造するための、アイデア・製品・サービスのコンセプト、価格、プロモーション、流通を計画し、実行するプロセスである。」

  

 これを聞いてしまうと「マーケティングって難しそう、大変!凄く時間が掛かりそう」と思わる方もいるかと思います。

ご安心ください。確かに初めてマーケティングを商品開発に取り入れる初期は約3ヵ月程の時間が掛かりますが2巡目3巡目になれば時間は大幅に短縮できます。成熟社会の現代で「つくってから売り方を考える」思考や手法のモノづくりでは余程の幸運の持ち主でなければ、ほとんどが売れないことは周知のとおりです。後処理をする時の時間と費用のロスは膨大であることは世の常のこと。

 

 難しそうで難しくないという理由は、この商品開発マーケティングのおさえ処が『商品コンセプト』の一点にあるからです。そのコンセプトメイキングを主導する専門業務が「商品プランナー」なのです。

 生前のソニー盛田名誉会長が何度も語った言葉:「産業のクリエイティビティ(創造)は『技術イノベーション』と『プロダクトプラン二ング・プロダクション』と『マーケティング』の3つにある」